医療機関のインターネット・Wi-Fi導入方法について料金相場や選び方など解説!

はじめに:医療機関におけるインターネット導入の重要性

近年、医療機関のICT化が進み、電子カルテ・オンライン資格確認・リモート診療など、多くの業務がネットワークを前提に動いています。

そのため、「安定性」「セキュリティ」「スピード」を兼ね備えたインターネット回線とWi-Fi環境の整備は、もはや必須といえるでしょう。

この記事では、

  • 医療機関のインターネット導入の流れ
  • 回線選びのポイント
  • 料金相場とコスト管理
  • セキュリティ・法的注意点

を、クリニックから大規模病院まで対応できる形で分かりやすく解説します。


1. 医療機関でインターネット導入が必要な理由

1-1. 電子カルテ・オンライン資格確認対応

厚生労働省の方針により、オンライン資格確認の導入が義務化されつつあります。
これには常時インターネット接続が必要で、通信が不安定だと保険証の確認やレセプト送信ができなくなります。

1-2. 遠隔診療・在宅医療連携の拡大

オンライン診療や医療連携システムを利用する場合、高速通信が欠かせません。特に映像データの送受信には、光回線クラスの帯域が必要です。

1-3. 来院者向け無料Wi-Fiの提供

患者満足度向上や混雑緩和策として、無料Wi-Fi提供が増加中です。
ただし、業務用ネットワークと分離する構成にしなければ、セキュリティリスクを招くおそれがあります。

\ネットワーク設定を見直して業務効率をアップさせたいなら/
事務所や店舗で利用するビジネス向け光回線ならFT光

2. 医療機関におすすめのインターネット回線の種類

2-1. 光回線(フレッツ光・NURO光・auひかり など)

  • 速度・安定性に優れ、電子カルテ運用に最適
  • クリニックから中規模病院まで幅広く導入可能
  • 法人向けプランでは固定IP・SLA保証も利用可能

月額料金目安:5,000〜10,000円程度

2-2. 法人専用回線(IP-VPN・専用線)

  • 医療データを外部と安全にやり取り可能
  • 高コスト(月額5万円〜)だがセキュリティは最高水準
  • 大規模医療機関や医療連携施設に最適

2-3. モバイル回線・5G回線

  • 工事不要で導入が早い
  • 通信障害時のバックアップ回線として活用可能
  • WiMAXや5Gルーターで補完的に利用するのがおすすめ

3. インターネット導入の料金相場とコスト目安

規模初期費用月額料金備考
小規模クリニック約3〜5万円約5,000〜10,000円光コラボ回線利用
中規模病院約10〜20万円約15,000〜30,000円VLAN分離構成
大規模病院30万円以上月額5〜10万円専用線・VPN利用

 Wi-Fi設備費用の目安

  • アクセスポイント機器:1台あたり2〜10万円
  • 配線・設定工事費:5〜15万円
  • 院内全体設計にはサイトサーベイ(電波測定)を行う

4. 医療機関のWi-Fi導入ポイント

4-1. ネットワーク分離が必須

業務用と来客用Wi-FiをVLANや別ルーターで分離することが基本です。
同一ネットワークでの共用は、電子カルテや医療情報への不正アクセスの原因になります。

4-2. 電波設計と通信安定性

鉄筋コンクリート造の病院では、電波が届きにくいことが多いです。

  • 専門業者による電波調査
  • 適切なアクセスポイント数の設計
  • 中継機ではなく業務用Wi-Fiコントローラの利用

これにより、通信の「途切れ」や「混線」を防止できます。

4-3. セキュリティ対策を徹底

医療機関は個人情報保護法の観点からも強固なセキュリティが必要です。

  • WPA3暗号化方式
  • MACアドレス制限
  • VPN通信・ファイアウォール
  • ログ監視・不正アクセス通知

これらを組み合わせて「多層防御」構成を構築します。


5. インターネット回線の選び方チェックリスト

導入前に以下のポイントを必ず確認しましょう。

  1. SLA保証があるか(稼働率99.9%以上推奨)

  2. 固定IPアドレスを取得可能か

  3. 24時間サポート体制があるか

  4. 二重回線構成が組めるか(光+LTEなど)

  5. VPN・セキュリティ機能を標準搭載しているか

これらを満たすプロバイダや通信事業者を選ぶと、トラブルを最小限に抑えられます。


6. 医療機関での導入手順

  1. 現状調査・要件定義
    利用端末数・システム要件・通信量を洗い出す

  2. 回線・業者選定
    複数社から見積もりを取り、サポート範囲を比較

  3. 設計・施工
    LAN配線、ルーター・アクセスポイント設定を実施

  4. セキュリティテスト
    電子カルテ・レセプト連携・VPN通信の動作確認

  5. 運用・保守契約
    定期点検、ソフトウェア更新、障害時対応を明確化


7. 導入時の注意点と法的リスク対策

7-1. 通信障害リスクへの備え

回線障害時でも診療が止まらないように、**冗長構成(バックアップ回線)**を設けましょう。
クラウド型電子カルテを使用している場合は特に重要です。

7-2. 個人情報保護・医療情報システムガイドライン遵守

厚労省の「医療情報システムの安全管理ガイドライン」に基づき、

  • 通信の暗号化(TLS/SSL)
  • アクセス権管理
  • ログ保存・監査体制

を整備する必要があります。違反すると行政指導や信用失墜の恐れもあります。

7-3. 来訪者Wi-Fiの利用制限

ゲスト用Wi-Fiは「利用規約」を設定し、

  • アダルト・違法サイトへのアクセス制限
  • 長時間利用の制御
  • トラフィック制限

を行いましょう。ポータル認証(本人確認)システムを使えば管理が容易です。


8. 業者選びのポイント

  • 医療機関への導入実績があるか
  • セキュリティガイドラインを理解しているか
  • 保守拠点が近いか
  • 緊急時のオンサイト対応が可能か

複数業者に見積もりを取り、費用だけでなく信頼性・対応力で比較するのが賢明です。



9. まとめ:安全・安定・快適な医療ネットワークを構築しよう


🏥 医療機関のインターネット環境整備は、診療の効率化・安全性・患者サービス向上に直結します。

導入時には以下を意識しましょう。

  • 信頼性の高い光回線または専用線を採用
  • 業務用と来客用ネットワークを完全分離
  • セキュリティガイドライン遵守と定期的な保守
  • 専門業者との連携による安定運用

📌 コストを抑えつつ安全で快適な通信環境を整備すれば、医療機関全体の信頼性が大きく向上します。


FTでは、環境に応じたご提案が可能です。施設内で利用するWi-Fiに至るまで、お客様が安心して利用できる環境の構築をお手伝いいたします
知識豊富な専門スタッフが、丁寧に対応させていただきますのでお気軽にご連絡ください。 
👉お申し込み・ご相談はこちら⇒:FT光サポートセンター